執着を手離すヨガの哲学【人間関係に疲れた時の処方箋】
投稿者:ミッチェル
断捨離とは、流行語にもなり、片付け術という認識も定着しつつあるようですが、もとは「断行」「捨行」「離行」という執着を手離すヨガの哲学からきた言葉だそうです。
「断」=入ってくる要らないものを断つ
「捨」=不要なものを捨てる
「離」=物への執着から離れる
断つことをきっかけに、物の有り難さに改めて気付くという意味があります。
最近ではプチ断食が流行っていて、断食を経験した人もいるかもしれませんね?
断食も一定期間食事を断ち、普段取り過ぎている栄養をセーブすることで身体から不要なものが排出されて新陳代謝が高まります。
味覚も敏感になり、本当に身体が欲しているものや今まで不必要に摂りすぎていたものに気付くこともあります。
食べ物を断ち、体内の不要なものを捨て、五感が鋭くなった状態で、本当に自分にとって必要なものに気付けるようになる。自分の身体にとって、不要なものも分かり離れることが出来ます。
当たり前であったことが、有り難いことだと改めて感じることが出来るのが“断つこと”で得られる「心の変化」です。
※断食にはやり方がありますので、行なう場合には細心の注意が必要です。
つまり断捨離というのは、ヨガの思想からすると部屋や空間に限らず、私たちの身体や生き方、考え方などに通ずるものだということですね。
部屋は自分の心を映しだす鏡
物を捨てることが心に影響があるように物を捨てられないことにも心理的な背景が関係していることもあるようです。
捨てることに罪悪感を抱くのは、捨ててしまった事を後悔した経験や、満たされない気持ちを物で埋めたいという心理がはたらく場合があるからです。
心理学の世界では、部屋は自分の心を映しだしていると言われています。
過去の人間関係での心の痛みが、物に対して表れているということがあっても不思議ではありません。
断捨離ではものと向き合い、自分にとって必要なものを絞り込み、不要なもの捨てていく中でこだわりや執着している思いに気付く一つのきっかけになることと思います。
価値観を変化させる断捨離
断捨離の効果とは「自分の意志で選択して→必要なものを受け入れ→不要なものは溜め込まずに手離す=自己コントロールが出来る価値観へと変化させていく」ということです。
人間関係においても自分の価値観がスッキリと明確になった時、ベストな距離を保つことや執着心を手離すことは、心地よい関係づくりに繋がると思います。
人の身体も空間も、新陳代謝が良い状態が健康ですよね。
断捨離は、巡りの良い生き方を目指す一つの方法と言えるでしょう。