
「もしかして今の状況はハラスメント?」「でも私さえ我慢すれば…」「誰かに相談したら、もっと悪くなるかも…」
そう思って、一人で悩んでいませんか?
職場におけるハラスメント、嫌がらせ問題は、被害者の心身に深刻な影響を与えるだけでなく、職場の生産性や雰囲気を著しく低下させる要因となります。
長年勤めた会社、やっと掴んだ責任ある立場、様々な経験を積んできたということであれば、なおさら誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうのかもしれません。
でも、どうか忘れないでください。あなたは決して一人ではありません。そして、我慢し続ける必要もありません。
この記事では、あなたの勇気を後押しし、具体的な解決策を見つけるための一歩となる情報をお届けします。
もう一人で悩まないで!職場のハラスメント、解決への第一歩
1. ハラスメントの種類と影響
ハラスメントの種類には(パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、ジェンダーハラスメント、モラルハラスメント他)が挙げられますが、本日はその中でも相談の多かった、パワーハラスメント、モラルハラスメントについてまとめています。
パワハラの特徴
パワーハラスメント(パワハラ)とは、職場における優越的な関係を背景とした言動であって、業務上の範囲を超え、労働者の就業環境が害されるものを指します。
パワハラの3つの要素
1,職務上の地位や人間関係における優位性を利用した言動
2,業務上に必要のない言動や、業務上必要な場合でもその態様が相当でない言動
3,精神的・身体的に苦痛を感じ、能力の発揮を阻害されるなど、就業環境が不快になる言動
・精神的な攻撃:人格を否定するような発言、大声で叱責、無視
・人間関係からの切り離し:仲間外れ、隔離する
・過大な要求:業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことを強制する
・過小な要求:能力や経験に不相応な程度の低い仕事を命じる、仕事を与えない
・個の侵害:プライベートなことに過度に立ち入る
モラハラの特徴
モラルハラスメント(モラハラ)とは、言葉や態度などによって、相手の人格や尊厳を傷つけ、精神的な苦痛を与える行為です。身体的な暴力は伴わないものの、精神的な暴力によって相手を追い詰めるため、「言葉の暴力」とも呼ばれます。
モラハラの5つの要素
1,嫌味、陰口、無視など、言葉や態度による攻撃
2,相手の存在や能力を否定するような言動
3,相手を支配し、コントロールしようとする
4,一度きりではなく、継続的に行われる
5,被害者が「自分が悪い」と思い込んでしまうことがある
・無視、仲間外れ: 会議や飲み会に呼ばない、話しかけても無視するなど
・陰口、悪口: 本人がいないところで悪口を言う、噂を流す
・過度な監視、束縛: 行動を細かく監視する、プライベートに過度に干渉する
・精神的な揺さぶり: 気分によって態度を変える、矛盾したことを言う
・仕事の妨害: 必要な情報や備品を与えない、仕事を与えない、過大な要求をする
◉ モラハラと他のハラスメントの違い
パワーハラスメントは、職場の優越的な関係を背景とした言動、セクシュアルハラスメントは、 相手の意に反する性的な言動ですが、モラハラは、これらのハラスメントと重複する場合もあります。
例えば、上司が部下に対して人格否定の言葉を浴びせる行為は、パワハラかつモラハラに該当します。
モラハラは、被害者の自尊心を深く傷つけ、精神的なダメージを与えます。うつ病やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などを発症するケースも少なくないため、深刻な問題です。
ハラスメントに共通すること
1,被害者の主観が重視されるため、受けた側が不快に感じればハラスメントに該当する可能性がある
2,嫌がらせの意図がなくても、相手が不快に感じればハラスメントになる
3,職場だけでなく、取引先や顧客からのハラスメントも対象となる
2. カウンセラーの役割と対応プロセス
カウンセラーがハラスメント問題にどのように関わり、どのようなプロセスで解決を目指すのかを具体的に示します。
後に紹介する相談窓口へ直接問い合わせることが可能であれば、そのまま次の段階へ進んでみてください。ただ、もしあなたが相談すること、そのものに対する不安を抱えていたり、そこでまた否定的な言葉を言われたりしないか怖くて踏み込めないという場合は、まず「寄り添いと傾聴中心」のカウンセラーにご相談くださいね。
あなたと二人三脚で、一歩ずつ確実に解決に向けて進めていきます^^
では、解決までのステップを見ていきましょう!
2,事実確認、証拠収集のサポート
3,被害者の感情ケア、心理的サポート
4,再発防止策のアドバイス、継続的なフォローアップ
3. 相談者への具体的なアドバイス
証拠は宝!職場のハラスメント、泣き寝入りしないための記録術
自らの身を守り、問題を解決するために、以下に具体的な対処法と相談窓口をご紹介します。
1. 証拠の確保
嫌がらせの内容、日時、場所、具体的な状況などを詳細に記録し、メール、メッセージ、録音データなど、客観的な証拠となるものを保存しておく。目撃者がいれば、証言を依頼することも有効。
2. 社内での相談
まずは、会社の相談窓口や人事担当者に相談したり、会社のハラスメント防止規定を確認し、相談の流れや対応について把握しておく。
労働組合がある場合は、組合に相談することも可。
3. 社外の相談窓口
◎労働基準監督署では、労働条件やハラスメントに関する相談を受け付けており、無料で相談でき、必要に応じて会社への指導や調査を行ってくれます。ここで気になるのは、会社にバレないかですよね💦 会社の規模や状況によるのですが、基本的には守秘義務があるためバレることはありません。
◎都道府県労働局の総合労働相談コーナーは、労働問題全般に関する相談を受け付けていて、専門の相談員が、適切なアドバイスや情報提供を行ってくれます。匿名でも相談可能なので、問い合わせだけでもしてみると良いですよ!
◎法テラス(日本司法支援センター):弁護士などの専門家を紹介してくれます。経済状況によっては、無料相談や弁護士費用の援助を受けることができます。ただし、無料で相談するには回数や条件があるので、事前に確認する必要があります。
◎みんなの人権110番:法務省が行っている相談窓口で、セクハラやパワハラなどの人権侵害全般についての相談が可能です。
◎各都道府県の女性センター、男女共同参画センター:女性に対するセクハラやジェンダーハラスメントに特化した相談窓口を設けている場合が多いです。
4. 法的手段も視野に!弁護士への相談
法的手段を検討する場合は、弁護士に相談することをおすすめします。なぜなら弁護士は、証拠収集のサポート、会社との交渉、訴訟など、法的対応を支援してくれるからです。
5. 心理カウンセラーへの相談
ハラスメントによる精神的な苦痛が大きい場合は、専門家によるカウンセリングを受けることで、心のケアやストレス軽減につながります。
証拠となる資料を持参すると、スムーズに相談が進む。
相談機関の専門家は守秘義務があるので、安心して相談可。
一人で悩まず、これらの相談窓口を活用して、適切な解決を目指す。
最後にカウンセラーが伝えたいこと
日常となっている嫌がらせに対して、我慢をし続けているあなたに、伝えたいこと。
それは…
職場のハラスメントは立派な犯罪であること。
職場で様々なハラスメントに遭っていても、うまく気持ちを切り替えられたり、どこかでちゃんと息抜きができているなら、メンタルのバランスもまだそこまでではないと思いますが、そうでなければ泣き寝入りや我慢は禁物ですよ。
あなたが勇気を出して一歩踏み出さえば、解決への道を切り開くことも可能です。どうせ何をやってもダメだと諦めないでください。
誰よりもあなた自身が、すべてが無意味だと思い込んでしまったら、今後も何も変わらないからです。
実際に行動するのはあなた自身ですが、一緒に進捗状況などを確認し、前に進むためのお手伝いをさせていただきます!
何度も伝えますが、ハラスメントは決して許される行為ではないので、一人で悩まずにまずは身近な人にでも相談してほしいと思います。
誰かに聴いてもらうだけでも、つっかえたものが少し軽くなることもあるでしょう。
そこから一歩を踏みだして、解決まで進んでほしいと心から願っています。
あなたの身近な人以外に、私もいつでもあなたの味方です。できる限りのいろんなアドバイスもするので、思い切って辛く重たい心を解放してみてくださいね。
あなたからの第一声を待っています。
by:心癒カウンセラー りーりん