(5月病)鬱になりやすい人の特徴と注意点
毎年この時期になると、気分が冴えず、落ち込みが続くとカウンセリングに来られる方が増えます。
時期的なものだけならまだいいのですが、そのまま鬱の症状になってしまう方もいますので注意が必要ですね。
鬱になりやすい人の特徴は、真面目な人、それも責任感が強く、几帳面な人に多いと言われています。
ネット検索すると簡易的なものですが、“うつ病チェック”もあるので、気になる方はまずテストをしてみるといいかもしれません。
目安として見るにはいいですが、少しでも気になる方は早めに信頼のできる心療内科で診てもらってくださいね。
特にこの時期は、季節の変わり目で体調を崩しやすく自律神経も乱れやすい時でもあるため注意は必要です。
微熱が続いたり、だるさが続いたりするのに、病院に行っても検査をしてもなんの異常も認められないという場合もあります。
心療内科や精神科に行く前に“知っておいてほしい”ポイント
カウンセリングに来られる方からよく受ける質問で、カウンセリングが先か、心療内科が先か、どちらに行くべきか迷っている方が多いです。
状況はお一人お一人違うため、どちらが正しいとは判断しづらいものがあります。
ただここでひとつ注意点ですが、病院で診断され、先にお薬をもらってしまった場合、短期なら問題ないと思いますが、長期で服用すると断薬するのが難しくなります。
カウンセリングに来られる方の中には、断薬・減薬・離脱症状に苦しむ人たちもいらっしゃいます。
結果一切お薬を飲まなくても大丈夫となった方も多数いますが、できることならいきなりお薬に頼らず、副作用もなく安心して取り組めるカウンセリングなどで軽減できる範囲であればなお良いですね。
お薬に対する依存でカウンセリングを受けに来られる方も増えていますが、そうなる前に改善できるものは改善できると不要な苦しみは減るのではないかと感じることもあります。
もしも心療内科や精神科にいこうか迷っているという段階であれば、まずカウンセリングでその必要性があるかどうか確かめてから行動されるのも選択肢の一つに入れてみてくださいね。
人によって症状は違いますが、眠りが浅い、眠れない、不安が離れないという時など、呼吸法も試してみてください。
特に形式にはこだわらず、ただ横になってリラックスし腹式呼吸を繰り返すだけでも良いです。
吸ったり吐いたりの繰り返しですが少しなれてきたら吐くときに意識をしてください。
しっかり吐き出せたらあとは力を抜くだけで息が入ってきます
数を数えながら呼吸することだけに意識を向けて何度もくりかえてしていると力が抜けていき楽になることもありますよ。
鬱にならないための対策法
できることなら辛くなりすぎて気力がなくなってしまう前に「早めの対処」しておきたいですよね。
ご相談者の中には「ぎりぎりまで我慢をしてしまっている、または我慢をしていることに気づいていない」場合が結構あります。
我慢をしていることに気づいていれば対処もまだ可能ですが、心配なのはそれに気づいていないことです。
我慢強いのはいいことですが、それに慣れすぎてしまわずに、必ずどこかで息抜きや発散ができる環境を作れるといいですね。
そんな時間や余裕はないと思う方もいると思いますが、ムリをし過ぎて悪化してしまったら、どんなに頑張りたくてもその気力さえなくなってしまいます。
頑張り屋さんほどそんな自分を責めてしまう傾向にあるので悪循環にもなりかねません。
いろんな発散法はありますが自分が一番取り組みやすいことできれば好きなことがいいです。
また人に聞いてもらうこともとても効果的です。
溜め込むことをやめて、小出しに吐き出しているとギリギリまで溜め込んで爆発!ということも回避できると思います。
またどうしても自分だけではなんともならない、何とかしたいという場合は、精神療法もしくは薬物療法も選択肢のひとつに入れておくと良いと思います。
どうにもならない時は人の手を借りること…も時には必要です。でもまずは充分に休んで疲れを取り可能な限りご家族や友人にお話を聞いてもらってくださいね。