アンガーコントロール

怒りの感情がコントロールできない

いけないとわかっていても、怒りの感情が抑えられなくなってしまう。

そして必ずといっていいほど後でついてくるのが 後悔 をしてしまうこと。

その繰り返しをわかっていながら止められないのは辛いですよね。

怒りの感情がなぜ起こるのか?

その心理と仕組みについて知っているだけでも、冷静に受け止められることはあると思います。


☘間違いを指摘したり、相手を攻撃しても相手が変わることはない。

☘怒りを抑え込んでその場を離れても、負の感情は消えることもない。


良くも悪くも?完ぺきな人間はこの世のどこにも存在しません。

あなたがどんなに腹を立てても、自分自身が強く変わりたいと思わない限り、その人を変えることは誰にもできないということになります。

変わらない相手に腹を立てても苦しいだけですよね。

そこから抜け出すには、怒りの仕組みを理解してあなた自身の受け取り方を変えていくことが大切です。

本日は、その “怒りの感情=アンガーコントロール” についてお話していきたいと思います。

怒りは抑えるよりも正しく解放する

アンガーコントロールとは、怒りの感情を抑制するという意味です。

怒りの感情そのものは、誰もが持っている感情であり、ある意味必要な感情とも言えるので我慢したり抑えるのではなく、上手に解放することです。

また怒りによるメリットは、やる気スイッチをいれてくれるので頑張ろうというパワーにもつながります。

アンガーコントロールのメリット

時に怒りの感情はドーパミンなどの神経伝達物質による、目標達成のための “強い思いや行動” にも繋がります。

負けたくない

見返したい

自信を取り戻したいなど、

相手に負けを認めさせたり、謝らせることだけが目的ではなく、自分のために行動を起こす感情として使われる場合もあります。

怒りの感情によって、意欲が持てたり目標に向かって頑張れることもあるということですね。

ただし、正しく解放しなければ自分も周りも傷つけるだけのデメリットにもなってしまうため、負の感情に支配される前にきちんと処理をしておきましょう。

怒りの感情をどう対処してコントロールできるかでその後の結果は大きく変わってきます。

怒りの感情が起きる心理

怒りは第2感情

怒りは第2感情

怒りの感情がわいた時に、少し極端ですがこんな気持ちになることがあると思います。

1.相手を恨む、懲らしめたい、謝らせたい、見返したい

2.相手に気持ちを理解してもらいたい、もらえない寂しさからくる苛立ち

このふたつは真逆のように見えて、実はひとつにつながっているんですね。

怒りの感情は第2感情といって、人はいきなり怒ることはできないものなのです。


迷子の場合

例えば、子供が迷子になってあなたの前から突然いなくなったとします。

「誘拐されたのではないか?」「誰かに危害を加えられているのではないか」と心配の感情が起きます。

その後、子供がケロッとした顔で現れたら、安堵と同時に「どこ行っていたの!」「なんで傍を離れるの!」と怒りの感情に変わってしまいます。

恋人との待ち合わせの場合

彼が約束の場所になかなか来ない時も同じです。

何かあったんじゃないかと心配していると、「ごめんごめん!寝坊しちゃった!」と元気に現れたら、それまでヤキモキしていた心配の感情から安堵にかわります。

と同時に、心配から怒りに変わってしまったってことはありませんか?


このように、いきなり『怒りの感情』ではなく、心配や不安、悲しみや寂しさなどの感情が先に起こります

そして「理解してもらえない」「受け止めてもらえない」という寂しさや悔しさの感情が芽生えます。

そこから更にエスカレートしていき、はじめて『怒り』に変わるのです。

そうなると相手が好きな人であろうと嫌いな人であろうと、場合によっては憎しみや恨みに変わってしまいます。

怒りの感情に至る前にそこに気づき、コントロールができれば、後悔することも少なくなります。

怒りの本当の深層心理とは

怒りの深層心理

抑えられない怒りの感情が起こる時の、自分でも気づかない深層にある心理についてお話します。

まず第一段階として、気になる事があった時に、心に小さなモヤモヤが残ります。

ここまではまだ本当の怒りではなく、「面白くない」「気分を害している」程度の段階です。

そして何度もそのストレスを溜め込んでしまうと、だんだん悲しくなったり負の感情を長く心に持ち続けることになります。

そんな状態の時に「ごめん、ごめん」と軽くあしらうように謝られたり、さらに追い打ちをかけるように畳み込まれたりしてしまうと、気持ちが収まらないことってないでしょうか?

そこで怒りのスイッチが入ります。

それはあなたの気持ちに寄り添ってくれないどころか、その場逃れの謝罪やごまかしだったりすると、余計に悲しくなってしまうからですね。

それを心理学用語ではアンガー・キュー(怒りのきっかけ)といいます。

実はアンガー・キューは「わかってくれない」ことが原因のことが多いです。

怒りをぶつけてしまう本当の理由は、相手に謝って欲しいからではなく、自分の意見を通したいのでもなく、ただただあなたの気持ちを理解して欲しいだけではないでしょうか?

怒りのコントロール方法

怒りの感情をコントロールする方法

怒ることが好きな人はいませんし、心にも身体にもストレスがかかるので、ほとんどの方はできれば穏やかに過ごしたいと思っていることでしょう。

そこで、簡単なアンガーコントロール術をお教えします。

アンガーコントロールは初期が大切

まず、第一段階でエスカレートしないように対処していきます。

この段階ならまだ感情を抑えられることも多いので、冷静に今の自分の本当の気持を伝えます。

●彼やご主人、友達など身近な人の場合

「私は謝って欲しいんじゃなくて、この気持をわかって欲しいだけなの」

と、悲しかった、寂しかった、心配や不安だった気持ちを素直に伝えてみましょう。

●会社やビジネスなどの場合

「おっしゃることはわかります。〇〇ということですね。理解できました。」 「少し補足させてください。じつは私が先程申し上げたのは〇〇ということだったのです。言葉足らずで申し訳ありませんでした。」

と、捉え方の相違や意見の違いがお互いの誤解を招くことになりますので、相手の話をしっかり聞いたうえで、ご自分の考えを説明しましょう

どのようなシュチエーションでも、相手に対して「言いたいことを言う」のではなく、「相手にわかってもらう」表現をしてください。

伝え方としては『アサーション』を参考にしてください。

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言いたいことが言えない人でも活用できる! アサーショントレーニングの方法

小さな怒りを溜めない

怒りは人間にとって、あって当たり前の健康的な感情です。

怒ることを恐れる必要はありませんが、怒りの感情は相当なエネルギーを使います。

ストレスホルモン『コルチゾール』が多量に分泌されるので、精神的負担も大きくなります。

過度のストレスは怒りの大噴火を引き起こすことになりかねませんので、怒りが大きくなる前に対処するのがポイントです。

「怒っている」という感情を認めてあげる

まずは、「今、私は怒っているんだ」ということを認めてあげましょう。

そして、怒りは小さいうちに吐き出し溜めないようにしてください。

冷静に相手に伝えられる段階で、伝えられるようにすることが大事です。

ここで重要なのは、許した後にちゃんと自分の感情を解放してあげられるかどうかです。

実は、“怒りは数秒待てば治まる” というのは、特に女性の場合はちょっと違います。

怒りが爆発するような強いエネルギーは収まり、相手を強く・・非難することはなくなるかもしれませんが、抑えたその怒りの感情は蓋をされただけで、心の奥底にくすぶって残ります。

ずっとモヤモヤした状態を引きずることになるのです。

それは、結果的に相手に対する攻撃性と強迫観念が根付いてしまいます。

そのためには、小さな怒りの感情を溜め込む前に、自分も相手も尊重する言い方で、伝えたいことを正しく伝えるようにしてくださいね。


もしも「うまく相手に伝えられない、どう伝えていいか考えてしまう」時は、まず自問自答を繰り返してみてください。

『いま私が怒っているのはなぜ? 何に対して腹が立っているの? 私はどうしてこの事柄に反応してしまうんだろう? 相手にもこういう事情があったかもしれない…』などです。

これを繰り返すことで少し冷静になれることがあります。怒りが静まって冷静になれたら相手に伝えなくても良くなるケースもあるので、よかったら試してみてくださいね(⑅•ᴗ•⑅)


アンガーコントロールで怒りを鎮める方法まとめ

怒りの感情はメリットもありますが、あまり気持ちのいい状態ではありません。

かといって「怒らない、怒らない…」と抑え込めるものでもありません。

そこで、怒りの感情をコントロールする方法を身につけ、腹の立つ状況をつくらないようにすることが、アンガーコントロールの大きな意義となります。

ただ、怒りが抑えられなくなっているのは、心と体が覚えてしまっている長年の習慣とも言えます。

生育歴やトラウマなどをきっかけに、長年その思考と行動を繰り返して、この一連の流れが当たり前になってしまっているため、少し考えを変えただけではすぐには変われない方もいるでしょう。

抑えられたとしても無理をしていたり、本当の自分をごまかしている場合は、心にモヤモヤした感情を溜め込むので根本の改善にはなりません。

それこそ無理しすぎるとストレスがかかりすぎて、挫折してしまうこともあります。

潜在的なきっかけを避けてこれまでの行動を変えるには、その原因に気づき、ご本人が心からその仕組みに納得することです。

それだけで冷静になれますし、どのように考え行動すれば、改善していけるのかも明確にわかってきます。

ご自身で意識しながら頑張るのも良いですし、誰かのサポートが必要であれば、専門家にアドバイスを受けることも選択してみましょう。


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