コーピングの概要
あなたは、コーピングという言葉を聞いたことがありますか?
コーピングとは、ストレスに対処するための行動や考え方のことです。ストレスの原因を解決したり、負担を軽減したりすることで、心身の健康を維持するのに役立ちます。
わたしたちは、日常で感じている不安やストレスをすっきり解放したいと思っていても、なかなか簡単には解消しづらいですよね…💦
そんな心の負担と正しく向き合い、適切な処置ができることは大切です。
今日からこれをきっかけに、今ある不安やストレスをセルフケアで解消し、あなたらしく伸び伸びと生きるために、コーピングをうまく活用して健康的に過ごすことを目指しませんか?
そこで本日は、あまり聞き慣れないという人のために『コーピング』について解説していきます。
コーピングの種類と特徴や効果
コーピングの分類には、いくつかの考え方があります。
後述のとおり、ただ分類分けしているだけなので共通する部分がありますが、全部覚えたり理解する必要はありません。読んでみてしっくり来る方法が見つかれば、1つでも2つでも良いので、ぜひ実践してみてくださいね^^
◉1つめは,問題解決型、感情調整型、認知変容型という、コーピングの目的や焦点を重視した分類。
◉2つめは,問題焦点型、情動焦点型、ストレス解消型という、ストレスの原因への対処やストレスによる影響への対処という点に着目した分類。
1,問題解決型、感情調整型、認知変容型
♠『問題解決型』は、ストレスの原因を解決するために具体的な行動をとる。
♠『感情調整型』は、ストレスによって生じた感情をコントロールする。
♠『認知変容型』は、ストレスに対する考え方を変えることが目的。
特徴は以下のとおりで、それぞれにストレスの負担を軽減させる効果があります。
・問題解決型コーピング
特徴:ストレスの原因を特定し解決策を検討&実行する
効果:ストレスの原因を直接解決できる
・感情調整型コーピング
特徴:ストレスによる感情を認識し、コントロールする方法を見つける
効果:ストレスによる感情の悪影響を軽減できる
・認知変容型コーピング
特徴:ストレスに対する考え方を客観的に見つめ直しポジティブに変える
効果:ストレスに対する認知を変化させる
2,問題焦点型、情動焦点型、ストレス解消型
♠問題焦点型は、ストレスの原因に直接対処するコーピング。ストレスの原因を特定し解決策を検討して実行することで、ストレスを直接軽減する。
♠情動焦点型は、ストレスによって生じた感情に焦点を当てて、ストレスによる感情を認識しコントロールする。
♠『ストレス解消型』は、ストレスから離れてリラックスしたり、ストレスを解消する方法を見つけたりすることで、ストレスによる身体的・精神的負担を軽減する。
それぞれの違いは、ストレスの原因に直接対処するか、ストレスによる影響を軽減するかという点です。
例えば…
・問題焦点型コーピング:時間を調整する、優先順位をつける、外注する
・情動焦点型コーピング:深呼吸やリラックス法を行う、友人や家族に相談する
・ストレス解消型コーピング:運動をする、趣味に没頭する、旅行に行く
コーピングを効果的に活用するためには、あなた自身のストレスの状況や特性に合わせて用いたり、状況によっては複数の分類を組み合わせて用いるのが良いでしょう。
どの分類を用いるかは、個人の考え方や好みによっても異なるので、やりやすい方法を探してみてくださいね!
コーピングの具体的な活用方法
分類分けの仕方により重複しているものはありますが、分類に関わらず取り組みやすいものだけピックアップして活用してみましょう!
問題解決型コーピング
*仕事の納期に間に合わない
(時間を調整したり優先順位をつける、仕事を分担する、外注する等)
*人間関係でトラブルを抱えている
(話し合いをする、距離を置く)
*病気やケガで体調が悪い
(医療機関を受診する、休養を取り健康的な生活を心がける)
感情調整型コーピング
*不安や緊張を感じる
(深呼吸やリラックス法を行う)
*怒りや悲しみを感じる
(感情を表現する、音楽や映画鑑賞で気分転換する)
*ストレスで落ち込んだ
(運動をしたり気分転換を考える、人と話す)
認知変容型コーピング
*全て自分のせいだと思い込まないようにする
*トラブルを抱えている事を、自分だけではなく誰にでもある事と捉える
*体調が悪い時は、治すためのチャンスと捉える
問題焦点型コーピング(問題解決型と同じ)
* 仕事の納期に間に合わない場合は、時間を調整する
* 人間関係でトラブルを抱えている場合は、話し合いで解決する
* 病気やケガで体調が悪い場合は、速やかに医療機関を受診する
情動焦点型コーピング
* 不安や緊張を感じたら、深呼吸やリラックス法を行う
* 怒りや悲しみを感じたら、それを認めて感情を適切に表現する
* ストレスで落ち込んでいるときは、友人や家族に相談する
ストレス解消型コーピング
* 運動や趣味でリラックスする
* 旅行や温泉で気分転換する
* 音楽や映画鑑賞でストレス発散する
またどれかひとつだけではなく、仕事の納期に間に合わない場合は、問題焦点型コーピングで時間を調整するとともに、情動焦点型コーピングで不安や緊張をコントロールするなどの組み合わせも自由にできるので、いろいろ試してみましょう。
コーピングを活用して、ストレスをうまく対処する
コーピングは、ストレスに対処するための重要なスキルです。自らの心や体の健康を理解&管理して、日常に取り組むことで効果を実感できるようになります。
初期段階であれば、セルフケアで対処できることが多いです。また継続して習慣にすることで、心身ともに健康的な生活を揺るぎないものに変えていけると良いですねd(^ー^*)b♪
この機会にご自分に合ったコーピング方法を見つけて、ストレスをうまく対処できるように習慣にしてみてください!
またコーピングは、不安やストレスだけでなく、怒り、悲しみなど、さまざまな感情に対処するのにも役立ちます。自分の感情をコントロールし、心軽やかに生きるために、ぜひコーピングを活用してみてくださいね(^^)/