ネガティブ思考を克服するために
こんにちは、心理カウンセラーの麗令です。
本日はリフレーミング効果を活用しながら、無意識に繰り返してしまうネガティブな考え方のクセを改善するための方法をまとめました。
ネガティブ思考は生育歴に関係していることが多いので、原因や特徴、性格改善も気になる方は、『改善したい性格や繰り返す悪習慣からの解放 』も合わせてご覧くださいね。
リフレーミングを学ぶことで性格改善への近道になる?!
リフレーミングという言葉を聞いたことがあるという方が増えてきました。
リフレーミング=reframingとは、物事に対する見方や考え方を変えることで、思い込みから解放され気持ちを変えることを言います。わかりやすくいうと、“フレーム=自らが作り出した常識の概念という枠” を外すということ。
これまでの人生経験で培ってきた判断基準であるフレームという枠を外してみると、価値観が変わることがあります。
リフレーミングすることで別の視点で物事が見れるようになり、何度頑張ってもできなかったことが、すんなりとできるようになることもあります。
思い込みを外し今まで見えなかったものが見えるくると、それだけで心が軽くなることもあるので試して見る価値はありそうですよね。
リフレーミングを活用して、習慣になってしまった “ネガティブ思考” から抜け出し、新しい自分を発見するきっかけや性格改善に繋げていくことが可能です。更に詳しく見ていきましょう。
リフレーミングでポジティブシンキングに
◎心が痛い、ストレスで自分を見失いそう
苦しい状態から抜け出したいのに、そこから抜け出せずにぐるぐると同じ繰り返しをしてしまう…そんな経験はありませんか?
怒りや不満、傷ついた気持ちを持ち続けると心だけでなく身体にまで影響してしまいます。
「私が我慢をすれば良い」と気持ちを抑えても、それは蓋をしただけに過ぎず、負の感情は消えてなくなることはありません。
時間とともに気持ちが和らいでくるかのように思えるかもしれませんが、また同じような経験やきっかけをもとに、くすぶっていた感情が蘇ります。
そして、それを繰り返すたびに深みにはまっていき、悪習慣を生み出してしまうのです。
病気でも早期発見なら食事療法やお薬を飲めば良くなりますが、手遅れになってしまうと入院や手術をしなければいけません。
それで完治できれば良いですが、場合によっては命を落としてしまうこともあるりますよね。
最初のきっかけは、ほんの些細なことから始まることが多いので、そんな大げさな…と思うかもしれませんが、心と体はつながっているので実際に起こりうることなのです。
リフレーミング効果とカウンセリング
人は知らず知らずのうちに、幼少期に過ごした家庭環境に影響されていることが多くあります。
リフレーミングの効果を活用すると、今まで当たり前だと思って生きてきたことが実は当たり前ではなく、真逆の生き方や考え方をしてみたら「すごく楽に生きられた」ということがあります。
ところが、頭ではこうすれば良いとわかっていることでも、実際にそれを行動に移すことは、簡単ではありません。
経験のある方ならすぐにピンとくると思いますが、直したい癖と同じで、一旦身についてしまうとなかなかそこから抜け出すことができないからですね。
夫婦喧嘩の場合、お互いに育った環境の違いで価値観が合わず、相手のことが理解できないと仲違いをしてしまうことがありますよね。それまで当たり前だと思っていたことと全く違う環境を強いられたら、ストレスが溜まってしまいます。
友達や恋人なら会っているその時だけですが、夫婦の場合は何年、何十年と生活を共にするため、生活環境が合わないと我慢ができないこともあります。
自分の枠組みの中で生きてきたのに、突然その常識にないことが当たり前だと言われたら、拒絶反応が起きてしまうことでしょう。
離婚の原因は浮気や性格の不一致など、他にもいろいろありますが、育った環境があまりにも違う場合、それを押し付けすぎてしまうと、それが原因で離婚にまで発展してしまうこともあるのです。
それをお互い理解した上で、きちんと向き合って話し合えばそれだけで解決することも可能です。
ネガティブがポジティブに変わる瞬間
よく例えられる具体的な事例を挙げてみましょう。
コップの水が半分の時に「もう半分しかない」と思いますか?それとも「まだ半分ある」と思いますか?これにより捉え方の傾向として、ネガティブ思考かポジティブ思考かがわかります。ポジティブが良くてネガティブが悪い訳ではありません。
ネガティブ思考だからこそ『備えあれば憂いなし』と、事前に準備することもできるのですから。
「私はマイナス思考かもしれない」と思っていた方がこの記事を読んで、「ネガティブも悪くないかも」と思えたら、それこそがリフレーミング効果なのです^^
カウンセリングで新しい自分を発見
今あなたが置かれている環境で、うまくいかないことばかり数えて憂鬱になるのか、今ある小さな幸せを数えて満たされるのか、どちらがいいですか?
これは、心癒カウンセリングの講座でもよく課題でやっていただきます。
頭でちょっと考えるだけではなく真剣にノートにまとめて来てもらい、それをカウンセリングで掘り下げていきます。
◎自分には何もないと…不幸だと思っていたはずなのに、出された課題をやっていくうちに、いろんなモノをもっていることに気づきました。30代女性
◎恵まれた環境で感謝することが沢山あったんだと改めてわかりました。そして真剣に考えれば考えるほどモノの見方がかわってきました。40代女性
この課題は書き出してみるだけでも良いですが、そこから日常的にどういう考え方を無意識にしているのかを、カウンセリングでひとつひとつ掘り下げると、『考え方のクセ』に気づきます。
無意識のフレームが知らず知らずのうちに、不幸の波にどっぷりつかっているかも知れない自分に気が付くことから始めましょう。
失敗例でよくあるのが、他人からの客観的な意見を求めず独断で改善しようと、ご自分を無理に思い込むというパターンです。
実は『自分で認識している私』と『他人から見た私』とに大きなギャップがある方は多いです。
クライアントさんの中には「明るくしているつもりだったけど、私って人から暗い人に見られていたんだ」と改めて気づく方もいらっしゃいます。
ご自分を客観的にみることができなくて自己改善が難しい方は、第3者のサポート(身近で信頼できる人ならOK)を受けることで、新たな視点に気づいたり納得しながら落とし込むことが可能となります。
リフレーミングでスッキリした例
♠他の人と比べて自分はできないと責める癖
ずっと他人と比べては劣等感を感じていたクライアントさんの例
↓
原因を掘り下げて問題点に気づく
↓
問題点がわかると改善点が見つかる
↓
改善点が見つかったことに目を向ける
↓
新しいチャンスに気が付いた
このクライアントさんは今まで何をしても変われなかったのに、問題点に気づけたことで意識ができ、改善のチャンスと捉えることができました。
今では、自然に楽な方へを転換できるようになり、物事もプラスに動くことが多くなったそうです。
自己否定の強い方は「なぜそう考えるようになったのか」の元を辿り、その原因を発見するだけで「腑に落ちた」とスッキリされることが多いです。
回りくどい方法かもしれませんが、ご自分の気が付かなかった問題点を発見すると自ら納得できるので、結果的には改善の近道となります。
これまで歩んできた生育歴から自己否定が強くなった原因を明確にしたら、あとはその習慣を身につける意識を実生活で行っていくことが大切です。
具体的な内容は、講座内で個別に指導していますが、ここまで書いてきた内容をもとに実際に行動していくことで、思っていた以上に簡単に解決方法が見つかることがあるので、気になるところがあれば参考にしてくださいね^^
リフレーミングの本質
フレームを外して別の角度からモノをみるリフレーミングですが、「そもそもフレームがよく分からない」と言われる方は多いです。
それは、ご本人にとって「思い込んでる」つもりがないからですね。
今までの人生で培った価値観で「当然のこと」「それが常識」と、当たり前のように判断していたことを疑うことは、なかなかできません。客観的に自分をみるということは意外に難しいものです。
「私は思い込みというフレームに囚われているから苦しいんだ」と考えられる人はリフレーミング思考が出来ていますので、あと一歩ですよ(⑅•ᴗ•⑅)