劣等感やコンプレックスを克服するために
心理カウンセラーのりーりんです。
本日は、劣等感やコンプレックスを抱えて悩んでいる人にぜひ読んでほしい、劣等感を持つことのメリットについてお話したいと思います。
まずは簡単に、言葉の意味から説明しますね^^
“コンプレックス”とは、心理学的にも広い意味で使われ、本来は『複雑な心の複合体』と言われています。
子供の頃に傷ついた経験や、人との比較により生まれた劣等感、失敗の体験時に味わった辛い感情などが複雑に自分の心を支配してコンプレックスとなっている場合もあります。
人見知りや引っ込み思案の方は、そのことがきっかけになることも多く、おとなになってから様々な場面で生きづらさを感じてしまう人もいるでしょう。
『劣等感』『コンプレックス』『劣等コンプレックス』は、どれも同じことを指しているようで実は違います。それぞれの意味を簡単に説明すると下記のようになります。
●劣等感:外見から見た容姿、もしくは内面的な性格、家庭環境、社会的地位、経済状況などを人と比べて劣っているなど、思い込みにより生じる感情
●コンプレックス:劣等感に加え、心にある様々な感情の絡み合い、複合観念ともいう。
●劣等コンプレックス:劣等感が原因となり、失敗して傷つくのを恐れること。
この3つの中で、劣等感にはメリットがありますが、劣等コンプレックスには注意が必要ということをこれから説明していきますね。
劣等感を持つメリット
まずは、劣等感に関してです。劣等感をもつことが悪い事のように感じている人は多いかもしれませんが、ちょっと見方を変えてみましょう。
この『劣等感』という感情があるからこそ、
「強くなりたい!」
「キレイになりたい!」
「経済的に豊かになりたい!」
という思いが生まれると思いませんか?
他人と比較して「こんな自分は嫌だ!」「自信が持てるようになりたい」という気持ちが芽生えるからこそ、頑張れるのだと思います。
だとすると、あって良い感情といえますし、排除する必要はなくなりますね。
もし「私は劣等感の塊だ!」と思いこんでいるなら、思い込んでいる分だけ、頑張れるパワーが秘められているはずなのです。
思い込みがあると、できないところにばかり目がいきがちですが、見る視点を少しでも変えることができたなら、今あるあなたの強みをバネにして、望む方向にチェンジできるチャンスを見つけることができると思います。
どうしても見つけられない時は、私も誠心誠意サポートするので一緒に答えを探していきましょう^^
ここまできて、劣等感があるのはある意味良いということがわかりました。ただそこで気になるのが『劣等コンプレックス』です。
過去の失敗を恐れて、行動そのものができなくなってしまうからですね。
行動ができなくなれば当然、苦しみも繰り返し続くので、とてもしんどい思いをしてしまいます。
そもそも失敗を恐れるようになったきっかけは、劣等感から抜け出そうと頑張った結果です。
あなたも最初は勇気ある挑戦者だったのです。
前向きに何度も挑戦した結果うまくいかなくて、挑戦することすら怖くなってしまい、劣等コンプレックスを抱えてしまったということですね。
でもそんな中、完全に諦めてしまうわけではなく、可能なら今の自分から抜け出したいと方法を探している人はいます。
もしあなたが、まだ完全に諦めきれていないとしたら…
一度考えてみてください。
今までの方法のどこでつまづいてしまったのか?
その際に「どうしてできないの」と責めてしまうのではなく、「じゃあ、どうやったらできるんだろう」という考えへ発想転換してみることが大切です。
ただし、今までも一生懸命考えてきた結果、失敗をしてしまったという人も多いでしょう。
それと同じ行動を起こしては、また繰り返してしまうだけですよね?
実はちょっとした思考の転換で、案外簡単に切り替えることが可能です。
とにかく何から初めていいかわからないという方は…“ 今すぐできるセルフケア『心の整理術』(関連記事)“を、参考にワークを行なってみてください。
答えが見つかるかもしれません^^
あとはそれをどう行動を起こしていけるかどうかにかかっています。「行動」だけは自らが動かなければ何も変わらないからですね。
すでに劣等コンプレックスを持っている方でも「これならできるのではないか」と確信が持てたら、また行動できるようになるのではないでしょうか?
コンプレックスの原因は、誤解や思い込みから生まれる
実際にカウンセリングを受けた方の体験メッセージをご本人に了承いただき掲載しています⬇
劣等感やコンプレックスがあるために、自分を抑えてしまう心の癖から抜け出せずに苦しんでいました。
自分を減点法で考えて自信がなくなり、幸せを選ぶことを自らで遠ざけてしまうことがあったと思います。
カウンセリングを受け、発言や行動の中で何がコンプレックスの原因になっているのか?どんなトラブルに行き着いてきたのか?ということに気付く機会がありました。
コンプレックスの原因は、事実とは違う誤解や思い込みから生じている部分が大きいと感じたのです。
カウンセリングで自分の本当の悩みを突き詰めると、全ての根本的な原因は客観的な事実とは別のところにあることを知りました。
悩みの裏にある誤解や思い込みへの執着を解放していくことは、苦しみから抜け出す一つの道筋だと言えるのかもしれません。
カウンセリングが “心の癖” を乗り越えるきっかけに
『癖は自分で認めた時点で半分直っている』という言葉を聞いたことがあります。
習慣をすぐに変えるのは簡単ではないですし、直そうとは思っていてもついやってしまうこともまだまだあります。
心が今までの習慣を憶えていて、気を緩めるとその方向へ行ってしまうのでしょうが、根気強くその都度、軌道修正しているうちに、行きたい方向へと自分の意志で進めるようになっていけるのだと思って頑張っています。
苦しい気持ちと向き合い、乗り越える時期があってもいいと思えたことで、改善プログラムを続けています。
一生涯付き合っていく自分の心です。諦めなければ、幸せへの気付きに繋がると信じています。
カウンセリングが “心の癖” を乗り越えるきっかけになったことに感謝しています。
Mさん、ありがとうございました^^